9月2日(土)ボローニャ

旅の初日、「長い昨日」が過ぎた「今日」は、時差のせいで少し身体の節々がだるい。

朝6時起床。
ホテルでコールド・ビュッフェ(採点:惜しい!70点)をとり、
早速、地図とお手製資料ファイルとカメラを持ち、
たった半日しか滞在できないボローニャをどう回るかミーティング。

とはいえ、飛行機内で美術関連資料と数冊の本を読破したK嬢と、
今回の訪問都市を地図上で何度も仮想散歩した私とのミーティングは20秒程度で終わり。

「聖フランチェスコ教会へ。」

うん。いってみよう。

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ボローニャ駅近のホテルから15分ほど、早朝の柱廊の街を歩く。
ポルティコ(柱廊)のおかげで、飛行機の旅で疲れている足どりも軽やか。
ポルティコが途切れたところに、忽然と現れた、聖フランチェスコ教会。

来た、、、来た来た!

イタリア熱が、私の身体を温め始める。

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ファサード前の広場の美しい敷石。
ヴィザンティンのテッセラを扱うモザイク職人たちの影響が、ここにあるのだろうな、と。

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主祭壇にはすぐには行かない。
私のような無心論者もどきには、正視できないカトリック的美しさがある。
まずは、おぼろげな、その、形骸化された何か、だけをぼんやりと眺めるだけ。

早朝八時半。
一般の教会よりもここは少し早起き。
周囲にはボロをまとった浮浪者らしい人影が、
蝋燭の火をゆらめかせるだけで、その存在を僅かに知らせてくれる。ひたすらに静寂。


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教会建築には必ずある、中庭と井戸と回廊。
そこから二つの教会の塔を見上げる。
フランチェスコの鳩たちが、ざぁっと飛び立つ。
観光客は全くいない。

光と鳩と、フランチェスコの息遣いが、
清らかな空気に潜んでいる、そんな空間。


【サン・フランチェスコ教会S.Francesco】
 広い教会前庭のあるフランチェスコ修道会士の教会は1236~63年に建立。19世紀末に修復後、戦後再建された。中央扉口の前に柱廊式小玄関がある。
 中に入ると、左脇に後期ゴシック様式の聖ベルナルディヌスの15世紀の礼拝堂がある。
 二つの塔の低いほうの鐘楼は、1260年のもの。もう一方はアントニオ・ディ・ヴィンチェンツィオの1402年の作。
 内部はフランス・ゴシック様式の影響が見られる。
 主祭壇の上には、ピエール・パオロ・ダッレ・マザーニェ Pier Palo dalle Masagne とその弟子たちによるゴシック様式の大理石の、非常に優美な祭壇用衝立(ついたて)がある。(1392年)
 壁際にはルネッサンス期の墓所になっている。その中には、聖堂内陣席を囲む内陣と後陣(第6礼拝堂)に、フランチェスコ・フェルッチFrancesco Ferruci作のアルベルガーティAlbergatiの墓所。左側廊にニッコロ・ランベルティNiccolo Lamberti(1424年)とスペランディオ・ディ・バルトロメオSperandio di Bartolomeo(1482年作)のアレクサンデル5世の墓所。
 聖具室Sagrestiaはアントニオ・ディ・ヴィチェンツォによる14世紀末の作。13世紀にうにヴェルシタス・アルティスタルムUniversitas Artistarumのグループが集まっていた修道院には、14世紀末の「死者の中庭chiostoro dei morti」(二つの鐘楼が見える)があり、大学の総長たちの墓所がある。また2層の回廊(1460~1571年)のある「大きな回廊付き中庭shiostoro Grande」(マルピーギ広場から入る)もある。
(イタリア旅行協会公式ガイド2 NTT出版発行 1995年 より抜粋)
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by nefeltahli | 2006-09-19 19:40 | イタリア トスカーナの休日

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