完成する日を待つ

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大塚亮治先生の指導のもと、能面を打ち続けた時期がある。
お昼から夕方まで、鑿と刀(とう)を持ち、木屑まみれになり、一心に檜の塊を打ち続けた。
画像は私の面(おもて)作品。
木曽の檜の大きな塊から、人間の皮膚ほどの薄い型を彫りだしてみた。



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本来は、上図が完成となるのだが、私はどうしても仕上げの彩色を施すことが出来ない。
胡粉(ごふん)を重ね塗りした上に、水干(すいひ)と黄土白(おうどびゃく)と白緑(びゃくろく)を混色し、薄く塗っただけの作品。

何故だかこれ以上彩色する気持ちになれず、この作品はここで一旦の終止符を打っている。
毎日ぼんやり眺めていても、全く飽きない。
それどころか、その表情は日々変化し、成長しているかのようにも見える。

私の身勝手な理屈で作品をないがしろにしている?

そんな気もしないでもない。
来年は本来の姿への完成に近づけていこうかな。
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by nefeltahli | 2006-11-20 14:30 | 日々のメモ

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